伊藤セツ研究BLOG

このブログは、当初は、勤め先の教員紹介に付属して作成されていたホームページ。定年退職後は、主に、教え子たちに、私の研究の継続状況を報告するブログに変えて月2-3回の更新。
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ラオスからイクラちゃんがやってきました。
 
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はじめまして。わたしは、ラオス生まれの猫イクラと申します。3歳の♀です。
窮屈なキャリーバッグに入れられて、成田に着きました。今日で丁度1カ月です。

ラオスでは一人っ子だったのに、この家には、100歳を越えたような、おばあちゃん猫のタラちゃんと、おじいちゃん猫のフー吉先輩がいて、わたしをジロリとみましたが、先輩は2階に縄張りがあるようなので、1階に落ち着くことになりました。

とはいっても、やはり猫同士、仲良くなりたいので、わたしは朝になると階段を上って2階に行き、何度もすれ違ったり、後ろから詰め寄ったり、正面から出くわしたりしているうちに、おじいちゃん猫のフー吉先輩とは仲良くなってきました。
フー吉先輩も夜、階下にやってきてくれて、2匹で顔をなめなめしました。

タラちゃんは、18年前、2歳の時、アメリカのミシガン州から長い旅をしてこの家にやってきたそうです。
わたしは2階も、遠慮なく歩きまわってみますが、この家の、人間の方のおばあちゃんは、2階のコーナーで一日、机に向かっています。どうやら、おばあちゃんの1階の縄張りを、私に譲ってくれたようなのです。このとおり、庭から、やもりも入ってきて、歓迎してくれて、日本の畳の上で快適。

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人間のおばあちゃんは、なんだかわかりませんが、「三校」というものを昨日終って、「索引」というものをつくっているらしい。「これは、事項、これは、人名、これは、地名」とブツブツ言って、ときどきマーカーペンの色を間違えているようなのです。とても長いもので簡単には終わらないらしい。

この人間の方のおばあちゃんの、とんだとりこみ中に、わたしが現れたというわけですが、もともと猫大好きのおばあちゃんは、わたしをタラちゃん、フーちゃんと同じようにかわいがって、わたしがチョイと家の外に出ると、「イクラちゃーん」と探しにきてくれます。

ですから、猫3匹で、人間のおばあちゃんの「索引」つくりの応援をしなくては!
といってもどうすればいいかわかりません。「猫の手」では何もできないにゃん。
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ただいま三校中
 
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9月も半ばとなった。台風が関東を通過中である。再校の最後を9月の初めに送り返してから、10日をおいて、昨日三校が500ページ分届いた。その間、小休憩しながら、こまごまとしたことをやって三校に備えていた。三校では、索引候補の事項、人名、地名を挙げなければならないから、いろいろ準備が必要だったのである。

この頃の比較的若手の研究者の学術書では、索引や、文献リストが、巻末に付いていないものは少ないが、名をなした研究者のものでは、何かが付いていないものも少なくはない。たとえば文献を注に書きこんだだけでリストの一覧にしていない場合とか、索引があっても人名だけの場合とかというものもある。

私は、索引や文献リストがどう付いていれば、読者が使いやすいかということを考えてきた。
私が、退職の年度に書いた『女性研究者のエンパワーメント』(ドメス出版)には、学術書というものについてほとんど書いていない。あの本の奥付けに、私は、これまで出した7冊の単著を挙げておいたが、その中に学術書と呼べるものはなかったわけではない。索引も文献リストも付けるには付けているが納得いくものではなく、あれでもっともらしく書くわけにはいかなかったのである。
『女性研究者のエンパワーメント』の著者としては、その点が心残りではあったが、だったら今、現在進行形で書けるものかというと、やはり書けない。出来上がってもいないものについて、楽屋裏をさらけ出すわけにはいかない。私がこうしたいと思うようにするためには、まだ多くの時間、エネルギーを使わなくてはならず、細かなことを積み上げていかなくてはならないが、果たしてうまくいくかどうか今の時点でもわからないのである。
 
 
とにかく、この写真のような単純な道具とを使って、黙々とやるほかはない。写真の下の定規は単純なものではない。ワークナビ研究所(当時)の渡邊裕子さん発案のもので、在職中に頂いたものだ。とても重宝している校正の友である。



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