伊藤セツ研究BLOG

このブログは、当初は、勤め先の教員紹介に付属して作成されていたホームページ。定年退職後は、主に、教え子たちに、私の研究の継続状況を報告するブログに変えて月2-3回の更新。
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学術書出版のあとはいつも恐ろしい
 

出版社によるカヴァー画像です。
写真は1915年、58歳の時のクラーラ・ツェトキーン。
このクラーラの写真の出所は RGASPI F 528/1/2009-1です。
これまで、ドイツやフランスのどの出版物にも使用されていないもの。
本当に、この期の、しばしの、クラーラの穏やかな表情です。
このあとはもう髪振りみだして、歴史の激流に身を投じます。

出版の後、予想通りミスプリが目に付きます。私のよくやるミスの癖が、かなり注意したとは思われないほどの丸出しで出現し、恐ろしさの余り、自分で読み進むことができません。
しかし、正誤表は自分でしっかり作らなければなりません。「眼をつぶってはいけない」と言い聞かせていますが、まだ、なかなかその気になれません。
出版後の後始末もきちんとしないと、この研究を終えたことにはなりません。

出版「おめでとう」と美しいお花を頂きました。

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東京都は都知事選に突入しました。
私からのメッセージは、「見破れ!だまされるな!」です。
2008年に出版した拙著『女性研究者のエンパワーメント』(ドメス出版)の終わりの言葉(P.203)です。



| Clara Zetkin 関係 | 00:56 | - | - |
20日遅れで実物に対面

12月25日付発行の本が、例年になく長い正月休みや、引き続く連休も関係して、20日遅れで流通ルートに乗りました。でも出版社の新刊案内には、いつまでも No cover image のままで、「カートに入れる」表示だけなので、あきらめて携帯電話で写真で撮ってみました。

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厚くて、重くて、高い。という意味では思った通り。表紙もとても素敵です。
本づくりでお世話になった皆様に、とても感謝しています。ありがとうございました。

とりあえず、本当に本出したの?と疑っておられる方が居ると困るので、実物の写真を掲載します。

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この間、金八デモや、久しぶりの里山にボランティアに行ったり、昨年も応援した同じ都知事選予定候補のキック・オフ集会に行ったり、里山界隈にそのちらし全戸配布をしたりしていました。
都知事候補を巡る動きは、おそるべしと思います。
映画「ハンナ・アーレント」や、「かぐや姫の物語」も見に行きました。ハンナについては短く書ききれないのでやめますが、「かぐや姫」で一言。竹取の翁が竹を伐ったり、竹細工をしている何気ない動作、作業、がとても親しく感じられたのです。里山ボランティアのせいです。竹の文化を知らない北海道人(松前にはありましたが)の私が、もしこのささやかすぎるけれど、ちょっとした経験をしていなかったら、あのシーンで、このように感じるところはなかったのではないでしょうか。
だったら、クラーラの生涯に関してはどうだったのか、とまたひきつけて思ってしまいます。
全部を感じることなんてとうていできない。感じないことの方が多いのは当然で、そのことをまたあれこれ考えてしまいます。

今年の年賀状に私は、「緊迫した、国内情勢のなか、可能な限り、歴史に責任をもつ行動をしなくてはとの思いがつのる新年です」と書いて出しました。
もう、さっそくためされています。

今、ある本の書評を書いています。一冊の本の書評を書くということはとても時間のかかることなので、1月の時間を当てることができると考えてお引き受けしました。これが、今年の初仕事です。
研究に関しては、また新しい日々を歩んでいます。
| Clara Zetkin 関係 | 00:40 | - | - |
2014年を迎えて
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2014年1月1日、山梨清泉寮から眺めた富士

多方面に、あまりに、あまりな2013年であったので、身の回りや気持ちの整理に時間がかかり、ブログに向かうことができませんでした。本・資料の入れ替えはまだ終わらず、いただいた年賀状もちらばったままです。

今年も、1.研究、2.地域に根を置く、ということは変わらず、週1回の高齢者傾聴ボランティア、週2回のスポーツクラブ通い(太極拳や水中ウォーク)をこれまで通り続ける点では何の変わりもありません。それに、毎週金曜日の反原発行動への参加が八王子や官邸前で続きます。

変わるのは1.の研究テーマですね。年末・年始とこれを温めていました。50年以上前に、これをこそやりたかったものだと思ったテーマがにわかに眼前に広がり、膨らむのですが、残された時間を計算して、少しばかりためらい、しかし、不遜にも、私でなければ誰がやるのかと考え、やはり「やろう」との思いがかたまりつつあります。これをやりたいがゆえに、「クラーラ・ツェトキーンから入れ」という師の意見にしたがったということもありましたから。

考えてみれば、職を離れると、研究費も当たらず、科研費の申請もなく、学会出張旅費も出ず、全部が年金による支出となる・・・・。

インターネットをフル活用し、近くの大学図書館に行き(幸いにも元教員ということで書庫に入れてもらえるを首都大学東京情報センターも近く、大原社研も近い)、Amazonでなるべく安い書き込みの多い古書を買い、そして外国にも出かけて行く。
今度のテーマは、退職以来遠のいている、最後に在職した大学の図書館も利用させていただけば、かなり解決できそう。在職中にせっせと図書館に収集した他の図書館にはない蔵書を、利用し尽くす時間がないままで出てきてしまったので・・・。

ということを考えるのは楽しくないこともない。
研究者であることの証は、研究し続けて世に問うことだから、これでよいということも、これで終わりということもないのです。
これが、研究に関して新年に思うことです。研究ブログと銘うっているので、他のことは省略。

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