2015.11.14 Saturday
今日、11月14日、上記行動が、超党派でつくられている実行委員会主催で、八王子でもたれました。 5回目の行動でした。ロングラン街頭宣伝&署名は午前10時から始まりました。 午後は2時から3時半までアクション、4時からはピース・パレード。 私は11時から30分は「9条の会・八王子市内連絡会」の、12時から30分は「金八デモ」のボランティアとして、2度、チラシ配りと署名への誘導をやり、2時からのアクションでは、リレー・トークに「学者・文化人」として宣伝カーの上から5分間のスピーチ。 あいにくの雨の中、約300人が八王子駅北口に集まりました。 最後のピース・ウオークは54人で、いつもの「金八デモ」のコースを歩きました。 傘をさしての行動も、なぜかそう苦にはなりませんでした。 リレートークは10名ほどの人が入れ替わり立ち代わり、宣伝カーに、(私には転がり落ちそうにみえる)細い階段を上ってそれぞれの主張をするのです。私は、実行委員の男性2人がかりで、押し上げてもらったり、降ろしていただいたり!! その内容は次の通りですが、雨の中での狭い宣伝カーで、原稿を置くことも見ることもままならないので、適当にアドリブ入れて、用意したほうは、とばしとばしやりました。ですからこの通り話したとは限りませんね。 5分ならこれで行けると思ったのに、もう少しのところで、タイムキーパーが「終わり」と合図するのでやっぱりオーバー! でも最後をきちんと言わなければ意味がないので、大急ぎで言い終えました。 人のプレゼンテーションには、あれこれ文句を言うのに、自分が、自分で思った通りにやるということは、やはり難しい! 講演の時もそう思いますが、特に、市民の皆さんを前にやるのは、なかなかうまくいかないと、いつも思います。 ********************************************* ご指名ありがとうございます。 私たちは、今、不幸にして、戦争を平和と平気で言い替ええ、国民の同意も得ないで外国にへつらい、都合の悪いことは、「つまびらかには」知らないとごまかし、立憲主義、民主主義、そして人権とは何かについては、SEALDsや高校生、中学生までが「民主主義ってなんだ!これだ!」と教えてあげているのに、見向きもしない最悪の人を首相にしてしまっています。 私は、60年安保世代で、40年間、大学の教員を勤めましたが、最後の10年ほどは、大学の運営にも関わり、文科省が次々に打ち出す新しい政策への対応に振り回され、都心の大学から八王子の我が家に帰ることもままならぬ生活をしていました。 最近、人文社会科学系縮小政策が打ち出されましたが、私は社会科学系ですので、もう唖然です。 なぜこういう政策が出るのでしょうか。それは人文社会科学分野が、人間や社会の本質を深く考え、歴史や国際関係を理解し、社会現象を分析し、うそを見破る科学領域だからです。 実は私は、「見破れ、騙されるな」という言葉を教え子に残して大学を後にしました。「なりすまし詐欺の被害」対策のような言葉ですが、残念ながら、それが、最後に忘れてほしくない言葉でした。 学閥、格差、各種ハラスメント、そして、今のような日本の状況では、社会科学の視点で「見破って、騙されない」ことが何より大切と思ったからです。 そしてこの言葉は、今の首相、今の政治状況にも当てはまります。 私は、研究者としては、クラーラ・ツェトキーンというドイツの女性運動家の研究をライフワークとしています。ビスマルクのドイツ帝国時代から、ヴァイマール共和国時代を生きて、ナチが政権を取った1933年に75歳で死んだ女性です。 彼女は、女性運動では、1910年、今は国連の日となっている国際女性デーの提案者であり、政治家としては、1919年に、殺されたローザ・ルクセンブルクの意志を継いでドイツ共産党に入党し、ヴァイマール共和国初期の1920年の国政選挙で立候補して当選し、ナチスが政権を取る前年1932年8月30日、最年長議員の資格で国会開会演説をして、ナチス党の危険を暴露し、反ナチの統一戦線を呼びかけたことで、歴史に残る人物です。 ヒトラーのナチ党は、1932年7月31日の選挙では、総議席数608名のうち、230席を占め、ヴァイマール政権与党3党のひとつドイツ社会民主党(反ナチ)は133席、野党の共産党は89席でした。 クラーラは、その時の演説で「目下の急務は、・・・すべての勤労者を統一戦線に結集させることである。この歴史的な絶対の必要時の前には、政党、組合、宗教、世界観がどんなに違ってもそれは妨げにならない。・・・勤労者みずからがファシズムに反対することこそ・・・たたかう統一戦線を決定するための緊急かつ不可欠の前提である」と強調したのです。 しかし、それは実現せず、その翌年、1933年3月ナチ党は政権を取りました。 今、安倍政権は、あのときのナチ党を手本とあおいでいます。 戦後70年を、憲法を守り、戦争に反対し、民主主義と人権を尊重し、立憲主義を当然のこととして、ここまできた私たちは、あと戻りは許されないとの思いに駆られています。 私は、退職後八王子で、ボランティアをしたり、「金八デモ」に参加したりして新しい友人を得ましたが、最近、その一人一人と繋がって、これまでと異なった感触を得ています。 そしてその延長線上に、9月19日の暴挙の後、何をなすべきかの方向が見える気がするのです。 「それってなんだ? これだ。」そう、今日のこの、「NO WAR! 八王子アクション」の感触です。 地方選や、国政選挙で、一人一人が考え、クラーラ・ツェトキーンも言った、政党、組合、宗教、世界観の違いを超えて、 まず「安倍政権はお断り」の候補者を当選させ、そしてみんなで連合して戦争法を廃止できる政府を作ること以外に道はない! 私はそのことを考えて今ここに立っています。 ご清聴ありがとうございました。 ******************************************** 終わってから何人かの方から、声をかけられました。 雨の中でよく聞いてくださったと感謝です。 |